アプリ制作を依頼する際に、見積もりの妥当性をどのように判断していますか?
おそらく、多くの方がアプリ制作を丸ごとお願いしているのではないかと思います。
実は機能別に開発依頼ができる制作会社もあるんですね。費用を抑えるのであれば、機能別での開発も気になるのではないでしょうか?
ただ、実際にお願いをするためには費用相場がどのくらいかかるのか、事前に知っておきたいですよね。
「見積もりの妥当性がよくわからない」
「サービス全体の平均相場がわからない」
「機能別でお願いする際はどのくらいかかるのかわからない」
といった声も多いことでしょう。
そこで、今回は制作依頼する上で、知っておくべき相場や費用について紹介していきます。
アプリ制作を依頼する上で知っておくべき相場・費用
アプリ制作を依頼する時に、一番気がかりになるのは、費用面でしょう。
アプリを依頼する上で知っておくべき費用の種類があります。
- 初期費用
- 継続費用
の2つがあります。
初期費用
初期費用とは、イニシャルコストとも呼ばれ、アプリケーションの開発を依頼した際に発生する、費用のことを言います。
また、アプリ制作の費用は「サービスの種類」や「実装する機能」によって大きく変動します。
初期費用だけで開発を依頼することもしばしばありますが、アプリケーションにはユーザーの反応をみてアップデートが必要になります。
そのため、初期費用では必要最低限の機能にお金をかけて、ユーザーの反応を確認し、アプリが軌道に乗り始めてから追加でその他の機能を拡充していくMVC開発という開発手法がおすすめです。
継続費用
継続費用とは、ランニングコストや保守費用とも呼ばれ、アプリケーションリリース後の、メンテナンスや追加機能の制作費用のことを言います。
継続費用は固定費となるため、毛嫌いしている経営者さんも多いのですが、アプリには継続的にアップデートが必要になります。
なぜなら、AppleやGoogleの定期的なルール変更によってリリース時には動いていたアプリもルール変更後にはエラーが発生してしまうためです。
また、ユーザーの興味関心も常に一定ではなく、時間の流れによって変動していきます。
そのため、市場に合わせて機能を改修したり、バグを修正することも依頼先にお願いすることをおすすめします。
では、初期費用として「サービスにどのくらいお金をかければいいのでしょう?」
また、継続費用として「どんな機能にいくらかかるのでしょうか?」
それぞれ、紹介していきますね。
サービス別費用相場(iOS/Android含む)
サービスによってかかる費用相場をサービス名と開発期間、費用の順にまとめました。
アプリのサービス別 | 開発期間 | 開発費用 |
チャットボットアプリ(LINE bot等) | 1~1.5ヶ月 | 50~100万円 |
マーケティングアプリ(カタログ・フリーペーパー等) | 1~1.5ヶ月 | 50~100万円 |
通話・メッセージ・コミュニケーションアプリ | 1~1.5ヶ月 | 100万以上 |
ツールアプリ(ニュース、TODO、メモアプリ等) | 2~12ヶ月 | 50~300万円以上 |
管理ツールアプリ(商談管理、勤怠管理等) | 3~5ヶ月 | 300万円以上 |
IoT&ハードウェアアプリ(ビーコン等) | 3~5ヶ月 | 300万円以上 |
会員アプリ(飲食、アパレル、その他店舗等) | 2~3ヶ月 | 300万円以上 |
マーケットプレイスアプリ(Amazon等) | 5~7ヶ月 | 100~300万円以上 |
オンデマンドアプリ(Uber、Nimber等) | 5~7ヶ月 | 500~600万円以上 |
SNS位置情報取得アプリ(Facebook、Twitter等) | 5~8ヶ月 | 500~1,000万円 |
上記の図を見ていただくと、かなりの変動幅があることがわかります。
この変動幅の背景には、人件費と開発期間が隠されています。
制作費用は、「エンジニア・デザイナーの人件費」と「開発期間」の掛け合わせで決まるため、開発する機能が多くなるほど初期費用は拡大してしまうんですね。
一方で、作りたいサービスのイメージが具体的であれば、開発に必要な人数も特定しやすく、開発する機能のイメージも鮮明になるため、開発期間を抑えることができます。
図でまとめると以下のような関係になりますね。
アプリ制作費用の出し方は、個人や企業でも変わらないので、しっかり抑えておきましょう。
製作費用を抑えるためには、開発期間を短くするために機能を絞ることがポイントになります。
では、機能別に見ていくと費用相場はどのようになるのでしょうか?
機能別費用の平均相場を以下にまとめました。
機能別費用相場(iOS/Android含む)
アプリの機能別 | 開発期間 | 開発費用 |
アプリ内課金機能 | ~1ヶ月 | 各10~20万円 |
多言語翻訳機能 | ~1ヶ月 | 各10~20万円 |
プッシュ通知機能 | ~1ヶ月 | 各10~20万円 |
ナビゲーション機能 | ~1ヶ月 | 各10~20万円 |
データ連携(SNS連携、アクセス解析) | 1~1.5か月 | 各10~20万円 |
ログイン機能(メールアドレス・SNS・Googleアカウント) | 1~1.5ヶ月 | 10~20万円 |
決済システム(システム構築を含む) | 1~1.5ヶ月 | 30~50万円 |
他アプリとの連携機能(マップ対応等) | 1~2ヶ月 | 5~40万円 |
デザインの実装 | 1~3ヶ月 | 10~100万円 |
作りたいアプリの機能が絞られていれば、上記の表を参考に見積書の依頼してみましょう。
初期費用を抑えて、継続費用で必要な機能に開発依頼を出す際にも参考になるはずです。
逆に、iOS・Androidなどのモバイルアプリ開発においては、後から追加したい機能が増えてしまい、見積もりよりも大幅に保守費用が肥大化してしまうこともあります。
そのため、事前にサービス費用相場と機能費用相場をよく理解し、初期費用を抑えた場合の継続費用の予測を立てておくと、良いでしょう。
アプリ制作を依頼する上での依頼パターンや依頼方法、依頼する上での注意点についても他の記事にまとめています。気になる方はこちらをご覧ください。
アプリ制作を依頼するおすすめ相手BEST3
アプリ制作を依頼する際に、おすすめの制作企業をまとめました。
アフターサポートが充実しているアプリ制作企業を選出すると、
- 株式会社Rst.com
- 株式会社ディー・フォレスト
- 株式会社ITSOL JAPAN
の順番でおすすめです。
1位 株式会社Rst.com
会社所在地 | 東京都渋谷区渋谷1-1-3 アミーホール3F |
設立 | 2020年8月 |
対応エリア | 全国 |
URL | https://co-rst.com/ (準備中) |
対応領域 | アプリ開発、業務システム、WEBシステム、Webサイト制作、AI導入支援、社内IT教育 |
評価 | ☆☆☆☆☆ |
介護業界や運送業界など、非IT中小企業の開発実績があるWebアプリケーション制作会社です。
特徴としては、オールインワンで制作依頼が可能のため、要件定義からデザイン・開発・その後のメンテナンスまで全て依頼をすることが可能です。
また、初期費用を抑えて開発をするノウハウも保有しているため、開発コストを抑えて制作会社へ依頼をしたい方やアフターサポートが充実した企業へ依頼をしたい方へおすすめです。
口コミ評判は以下になります。
良い評判口コミ
「アプリ制作だけでなく、他の新興企業の情報を提供してくれるため、経営企画の参考になる」(30歳男性)
「動画制作を依頼した際に、キャラクターの変更や動画の長さなど細かく要求をしたが柔軟に対応いただいた」(51歳女性)
悪い評判口コミ
「オンラインでアプリの機能内容を説明してもらったが、全く理解できなかった。」(58歳男性)
「サイトの制作を依頼したがサイトからお問い合わせが来るまで時間がかかった」(40歳男性)
2位 株式会社アイフラッグ
出典:株式会社アイフラッグ公式
会社所在地 | 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルA館1階 |
設立 | 1997年6月 |
対応エリア | 全国 |
URL | https://www.epress-iflag.jp/ |
対応領域 | 予約システム、ポータルサイトの運営、ホームページ制作 |
評価 | ☆☆☆☆ |
オンラインショッピングサイトを強みとして、Webサイト制作の企画からメンテナンスまで幅広く対応しているWebサイト制作・アプリケーション開発会社です。
特徴は、最短17営業日での納品を実現させるノウハウを保有していることです。
そのため、納品までの開発スピードを求めている方や開発期間の長期化によって発生するコストを抑えたい方にはおすすめです。
口コミ評判を調査したところ、2021年10月12日現在では見つけることができませんでした。今後見つかり次第随時公開して参ります。
3位 株式会社ディー・フォレスト
会社所在地 | 大阪府大阪市北区西天満 5-14-7 和光ビル7F |
設立 | 2012年7月 |
対応エリア | 関東、中部・北陸、関西、中国・四国 |
URL | https://d-forest-corp.com/ |
対応領域 | アプリ開発、WEBシステム |
評価 | ☆☆☆ |
Webアプリケーション、スマートフォン・ホームページと幅広く扱っている制作会社になります。
特徴としては、最も得意とする領域がスマホ・タブレットのアプリケーション開発であることです。
また、これまでの経験を生かしたITコンサルティングも行ってるため、スマホ・タブレットの開発を希望している方やアプリの要件定義から制作を依頼したいという方にはぜひおすすめです。
口コミ評判を調査したところ、2021年10月12日現在では見つけることができませんでした。今後見つかり次第随時公開して参ります。
まとめ
いかがでしたか?
アプリ制作の費用はエンジニアの人件費と制作期間によって異なります。
そのため、コストを抑えて依頼をするためには、制作期間を縮めるか、人件費を抑える必要があるんですね。
制作期間を縮めるためには、制作するアプリの機能を絞ることをおすすめいたします。
人件費を抑えるためには、少人数のエンジニアへ依頼をしてみましょう。
費用相場を参考に、思い描いているアプリが形になることを応援しております。