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今からも十分活用できるソーシャルメディアマーケテイングの実態

今日、ソーシャルメディアマーケティングは多くの企業が利用するようになりました。
何故、多くの企業がソーシャルメディアマーケティングを利用するようになってきたのでしょうか?
そして、ソーシャルメディアマーケティングによって、どのような効果があるのでしょうか?
ソーシャルメディアマーケティングのメリットとデメリット、そしてソーシャルメディアのプラットフォームをご紹介いたします。

ソーシャルメディアが注目される理由

総務省のまとめたソーシャルメディアの利用状況は10〜60代まで幅広い層に支持され、そして、全体の73.8%の方が利用しています。LINEにおいては国内9200万人の人たちが利用している状況です。このように多くの方がソーシャルメディアを利用するようになりました。

そして、世の中には多くの売り込みがあり、本当に良いものなのか分からなくなっています。そのために、購入しても後悔したくないという心理が働き、普通の宣伝よりも口コミなどの信頼関係によって、商品やサービスの購入を決めるというような流れがあります。
つまり、ユーザーは
「信頼できる人からの紹介でないと買いたくない」
「誰か知っている人が使った感想を知りたい」
と考えているのです。

このように多くの方が利用しているソーシャルメディアはマーケティングとして魅力があり、企業が注目を集めています。

年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況

参照: 総務省|令和3年版 情報通信白書|インターネットの利用状況

ソーシャルメディアマーケティングのメリット

多くの人たちが利用しているソーシャルメディアをマーケティングとして利用するメリットは利用者の人数だけではなく、他にもメリットがあります。
ここで、マーケティングとして利用するメリットをご紹介いたします。

口コミによる情報拡散のため、情報に信憑性が高い

ソーシャルメディアはつながりの中で情報のやり取りを行います。
知っている人同士でつながっているため、下手な売込みなどがあると知っている人同士の信頼関係が成り立たなくなるために、信頼できる商品やサービスの情報がやり取りされます。今までの宣伝のように誰か知らない人がCMなどで情報提供をしているのとは違い、信憑性が高いのです。

商品やサービスの価値の評価がソーシャルメディアの中で知人から紹介されることで
「私も使ってみよう」
「良い物かもしれない」
と思い、商品やサービスの価値が拡散されます。

テキスト・画像・動画を利用しているため、伝えやすい手段で情報提供ができる

テキスト中心のTwitter、動画中心のYouTube、写真や動画中心のInstagram、写真とテキストのFacebookやLINEなど、情報提供を行う手段が各プラットフォームにあり、それぞれの特徴を活かした情報提供ができます。ファッションやグルメなど見映えが良いものはInstagram、動画での説明などはYouTubeといった具合に伝えやすい手段で情報提供ができます。

顧客と直接の関係が作れる

ソーシャルメディアは顧客との距離が近いので身近な関係を作れます。例えば、芸能人がLINEの公式アカウントを作り、ファンはその芸能人と直接「友だち」になれるのです。メールに比べると関係の距離感が全く違います。
そして、顧客同士でつながることが出来るので、キャンペーンやプロモーションの情報提供がスムーズに伝わります。メルマガでの開封率よりLINEトークで情報提供を行った方が伝わりやすいです。

ソーシャルメディア のデメリット

ソーシャルメディアをマーケティングとして利用するメリットもあれば、デメリットもあります。デメリットを理解して、より良いマーケティングを行うことが必要です。

ソーシャルメディア上での炎上

ソーシャルメディアのつながりの中での情報のやり取りは良いものだけではありません。
一度、悪評が流れるとたちまちにして酷評になり、情報拡散されます。これがよく言う「炎上」です。商品やサービスが悪いと悪いうわさが広まり、ネット上で評価が下がってしまうのです。

こまめな対応

ソーシャルメディアでの「炎上」や誹謗中傷などを避けるためにはこまめな対応を必要とします。商品やサービスの価値が悪いとたちまちにして「炎上」となるため、ソーシャルメディアマーケティングにはより良いフォローが必要となります。

ソーシャルメディアのプラットフォームと活用方法

ソーシャルメディアには代表的な5つのプラットフォームがあります。それぞれが全く違う特徴を持っています。その特徴を活かしたマーケティングによって、より効果的なものになります。

Facebook

Facebookは「実名登録制」のため、リアルな交友関係のあるユーザーとの交流がメインで利用されています。そのため、誰でもオープンに見れるのではなく、実名を登録して、ログインしないと見れないという信頼度から30〜40代のビジネスマンの利用者割合が高く、特に異業種交流会や経営者、また、ビジネスマンの仲間同士でビジネスの応援や意見交換ができるコミュニティとして利用され、名刺変わりにも利用されるくらいです。
そして、年齢、学歴、職業のユーザー情報の正確さが高いため、ターゲティング精度に優れた広告配信ができます。また、コミュニティの機能があるため、共通の趣味でつながることもできます。

特にマーケティングでよく使われるのが「いいね」と「シェア」などの情報を拡散する仕組みです。情報に対して共感したり、価値があると思ったときはポチッとクリックすることで他の利用者に情報が見れるようになります。

一方、海外ではまだまだ人気があるのですが、日本では10〜20代の利用者が少ない傾向になっています。若い人をターゲットとしたマーケティングには不向きな点があります。

twitter

Twitterはテキストベースのショートメッセージによるコミュニケーションがメインです。実名・匿名のどちらでも登録ができるため、手軽さから情報が拡散しやすいのが特徴です。
リアルな交友関係だけでなく好きな芸能人やコミュニティーを作成して、ファン同士でフォローし合い情報交換に利用されています。そして、多くの首相、大統領、大臣、行政機関などもTwitterアカウントを持っているほどです。幅広い世代が利用しています。
そして、マーケティングでは、ユーザーと近い距離間でコミュニケーションをとれるためファンを獲得する目的で利用することが多く見受けられます。
よく、「フォロー&リツイートキャンペーン」などの拡散性の高さを活かしたキャンペーンはユーザーが手軽に参加できるので、多くの企業で利用されています。
ほかに、リアルタイムのイベントや番組と連動してツイートを活用することもあります。
一方、手軽さから誹謗中傷や炎上などのリスクがあり、偽アカウントなどの信頼性がない情報も多くあります

YouTube

YouTubeは10〜50代の幅広い年齢層に利用されている動画プラットフォームです。

多くのフォロワーを集める「ユーチューバー」はエンターテイメントから専門性に優れたチャンネルまで、多種多様な分野の動画が投稿されています。

企業の公式チャンネルでは、難解な機器の使用方法をわかりやすく説明したり、商品やサービスの価値をPRしたり、他には、業界の基礎知識を解説、採用案内、企業紹介、ブランディングなどにも活用されています。

また、YouTubeはGoogle傘下なので、SEOの検索でもヒットしやすく、膨大なデータをフル活用できる動画広告配信は多くの企業で利用されています。

webマーケティングでもブログとYouTubeをセットにした作りが多く、テキストの解説の中で更に詳しく動画でも解説することで信頼性が増し、マーケテイングとしての成果につながっています。

LINE

LINEは幅広い年齢層に支持されており、家族間や友人同士でのコミュニケーションツールとして多くの人が利用しています。そのため、匿名であっても本人だとわかりやすい名前を使用することが多く、情報の信憑性も高いため、日本では圧倒的にLINEを利用している人が多いです。2022年6月時点で登録者が9200万人というデータがあり、これは2位のTwitterが4500万人、3位のInstagramが3300万人次いで4位のFacebook2600万人という他のソーシャルメディアを倍以上に突き放すくらいの登録者の数です。

そのため、LINEのマーケテイングの価値はこの利用者の数にあります。

企業の公式アカウントでユーザーと「友だち」としてつながれるLINEは、公式アカウントを設置することでユーザーと「友だち」としてつながることができます。

これによって、多くの「友だち」を集めることができ、そして、SEOなどではつながらない新規顧客にもアプローチが出来ます。そして、通常のメールマガジンではスルーされてきた情報提供もLINEトークで身近に感じることができ、グッズやキャンペーンなどによって、来店の機会を作ることが出来ます。そのほか、かわいいLINEスタンプでのプロモーションやLINE広告など、LINEは、今後、マーケテイングとして注目されているソーシャルメディアです。

Instagram

Instagramは、「インスタ映え」という言葉で出てくるくらい、多くの若者に支持され、写真や動画など視覚で楽しめる共有ソーシャルメディアとして、人気があります。多くの企業のブランディングにも活用されており、店舗やグルメメニューで「インスタ映え」を狙った投稿によって、ファンを作りやすいのが特徴です。

そして、Instagramはユーザーの投稿も盛んで、そして、マーケティングとしても活用されています。ユーザーの投稿の中ではストーリーズの投稿が非常に盛んです。そして、ストーリーズの投稿の最も見られた3分の1はビジネス投稿というデータがあるくらい、日本におけるソーシャルメディアを使ったマーケティングは非常に盛んで、そして、効果もあるといえるでしょう。

テキストではなく動画や画像で情報を伝えることをメインにしているため、ファッションなどの世界観を作りやすいジャンルに支持されております。

また、ECサイトへの導線を作れる「ショッピング機能」もあり、20〜30代女性がターゲットで、ビジュアルをメインとしたECショップにおすすめです。

そして、InstagramはFacebook傘下のソーシャルメディアのため、Facebookと同様に精度の高いターゲティングで広告配信が可能です。

ソーシャルメディア マーケティングの事例

ここで多くの企業が行っているソーシャルメディアマーケティングの事例を2つ紹介いたします。

ANA

ANAは、Instagramを使ってANAのアカウントをフォローしていない人にも投稿が届くように、新規顧客の認知度の向上に活用したのです。
インスタ映えする飛行機と景色の写真を投稿し、写真の色目や雰囲気は、ストーリーズ機能を活用し、ANAを知ってもらおうとしています。
日本の文化をANAが就航する都市の紹介も行い、国内だけでなく海外へのアピールにも活用しています。

ハーゲンダッツ

ハーゲンダッツは、高級感を出すためにそれぞれのソーシャルメディアを使い分けてブランドイメージをアピールしています。Instagramではシンプルな高級感のある投稿を狙い、新商品情報と動画での商品のPRを行っています。そして、Facebookではオフィシャル情報を投稿し、Twitterでは期間限定のキャンペーンを投稿し、それぞれのソーシャルメディアの良さを活かしています。

まとめ

ソーシャルメディアマーケティングは利用者の数が多いだけではなく、人同士のつながりの中で商品やサービスの価値を評価し、情報が拡散されます。そのため、信頼できる商品やサービスがマーケティングとして活用できます。ソーシャルメディアマーケティングだけではなく、そのほかのアフターフォローの対応や商品やサービスの価値などが複合的に評価されます。ソーシャルメディアマーケティングは、マーケティング全体の中の一つです。より良いマーケティングを行い、ソーシャルメディアマーケティングを上手く利用しましょう。

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