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【マーケティングの基本!】自社の強み(USP)が分かる10の質問

マーケティングは、自社の特徴や強みと顧客の理解が大切だと言われています。
しかし、どのように自社の特徴や強みを分析したらよいのか分からない。
そして、分からないまま、思いつくままにマーケティングを行っている。
また、以前から同じような方法でマーケティングが行われている。
など正しい分析ができずにマーケティングが行われていることも多いようです。
常に今のままで良いのか検討しながら、より良い精度のある自社の魅力を分析することで
会社全体が変わったという会社もあります。
ここで自社の強み(USP)についてご紹介いたします。

自社の強み(USP)を伝える

webマーケティングの中で自社の商品やサービスの特徴を分析し、顧客や市場にアピールしなければ、多くの競合相手やwebサイトがある中で選ばれることはありません。どんな事業でも他とは違うその会社独自の魅力があるはずです。自社でしかない商品やサービスの価値を顧客にアプローチすることで顧客から選ばれるのです。
顧客から選ばれる自社の商品やサービスの強みをUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)といいます。
マーケティングにおいて、この自社の強み(USP)を分析し、自社の強みを顧客に伝えることで顧客に選ばれる理由になるのです。

自社の強み(USP)がわかる質問

ここで問題なのが、大半の会社が自社の魅力を考えたことがないということです。
そのために、どのように分析し自社の強み(USP)に辿り着いたらよいのかが分からないのです。
当たり前だと思っている仕事の中での大切なこだわりやポリシー、そして、今までの実績、経験から培った技術やサービスなどの日常の中で普通だと思っていることが顧客から見ると魅力的な独自性になっていることもあります。
それぞれの会社が他の会社にはない独自性をもって、業務を行っています。同じ業界でも全く同じ会社は存在しません。どこかしらの違いがあり、長所短所もあります。
多くの会社は自社の強みや魅力に対して、そこまで深く考えないで毎日の業務を行っているのです。
早い段階で自社の強みが分かり、顧客に伝えることで、他社より一歩先に進むことができます。

ここに自社の強み(USP)を引き出すために良く用いられている質問があります。
下記の質問に対して、一つではなく、思いつく範囲でいくつでも答えることにより、
自社の強み(USP)がより明確になってきます。

1.仕事の中で絶対に変えたくないポリシー、または譲れない点は何ですか?
2.顧客は何故、御社を選んだと思いますか?
3.顧客をどのように獲得してきましたか?
4.他者に優れている点と異なる点は何ですか?
5.顧客は御社の商品やサービスに対してどう思われていますか?
(良い点と悪い点を挙げてください。)
6.仕事をしていて嬉しかったことは何ですか?
7.御社の顧客やリピーターに共通する特徴は何ですか?
8.この仕事を始めようと思ったきっかけは何ですか?
9.御社はどのような経験と実績がありますか?
10.顧客から言われてうれしかった言葉は何ですか?

自社の強み(USP)の注意点

質問にすぐに答えられない場合もあります。どのように質問に答えていくとスムーズに答えられるのか。そして、USPを明確にするために重視しないといけない点もあります。
自社の強み(USP)の注意点をご紹介いたします。

思いつくことから始める。

例えば、技術や実績が思いつかない時は、
まずは思いから考えてみることで気持ちが落ち着いて、考えることができます。

また、分からない、思いつかない事にぶつかった時は
分かるところから埋めて行ってみましょう。
意外と次から次へと浮かんできます。

独自性が分からない時

独自性が分からない時は当たり前だと思っていることを疑ってみることです。
まずは、当たり前、普通だと思っていることにヒントがあることが多いのです。
(参考になる質問)
2.顧客は何故、御社を選んだと思いますか?
10.顧客から言われて、嬉しかったこと
など、顧客は自分たちとは違う視点で御社を見ています。
気が付かなかったことなどを顧客から言われて、目から鱗が落ちるような気持ちになったことはなかったでしょうか?
修理や相談事があれば、すぐに対応していたことが当たり前だと思っていたことで実績を積み重ねることが出来たとしたら、それも一つの実績となり、独自性であり強みになります。

数値のデータを使う

顧客に伝えるときに数値を使って伝えることでより、具体的に伝わります。
リピート率や合格率、顧客の人数など数値で表すことで信頼を得ることができます。

自社の強み(USP)を整理

自社の強み(USP)を伝える際に、分かりやすく伝えるコツは「技術・独自性」「実績・経験」「思い」の3つに整理することで伝えやすくなります。
それぞれの整理の仕方をご紹介します。

「技術・独自性」

今まで積み重ねてきた独自のサービスや技術はどのようなものがありますか?
思いつく点を列挙すると分かりやすくなります。
(参考になる質問)
3.顧客をどのように獲得してきましたか?
4.他者に優れている点と異なる点は何ですか?
5.顧客は御社の商品やサービスに対してどう思われていますか?
(良い点と悪い点を挙げてください。)
7.御社の顧客やリピーターに共通する特徴は何ですか?
8.この仕事を始めようと思ったきっかけは何ですか?
10.顧客から言われてうれしかった言葉は何ですか?

例)

  • 仕上がりがきれい。
  • 対応が早い。
  • 顧客の話を聞いて、気が利く対応がある。
  • 耐性や強度がある。
  • 新鮮な食材

「実績・経験」

今までの実績や経験はどのようなものがありますか?
(参考になる質問)
3.顧客をどのように獲得してきましたか?
9.御社はどのような経験と実績がありますか?

例)

  • リピート率80%
  • 開業15年 2万人を資格に合格
  • 公共施設の受注
  • 国家資格等

「思い」

どのような気持ちで取り組んできたか?これからの将来に対するビジョンはどのようなものか?
(参考になる質問)
1.仕事の中で絶対に変えたくないポリシー、または譲れない点は何ですか?
2.顧客は何故、御社を選んだと思いますか?
3.顧客をどのように獲得してきましたか?
6.仕事をしていて嬉しかったことは何ですか?
7.御社の顧客やリピーターに共通する特徴は何ですか?
8.この仕事を始めようと思ったきっかけは何ですか?
10.顧客から言われてうれしかった言葉は何ですか?

例)

  • 健康な人を増やしたい
  • 快適な家を提供したい
  • お客様の仕事のサポートでできることで信頼を得る
  • 多くの生徒を合格させたい
  • 花の美しさを感じれる生活を提供する

自社の強み(USP)の作成

10の質問を 「技術・独自性」・「実績・経験」・「思い」の3つに整理していくと、御社の訴求ポイントが見えてきます。
3つの中で顧客のニーズに訴えることが出来るポイントを洗い出します。
これは、「技術・独自性」が訴求ポイントになるとは限らず、各会社によって違いがあります。顧客との信頼によって実績・経験がある場合もあれば、会社の社長の思いに共感して顧客が集まってきていることもあります。
社長の人柄であったり、対応の速さ、仕事の丁寧さ、当たり前だと思っているサービスが強みだったりもします。

3つに整理して書くことで訴求ポイントが明確になり、そして、顧客に選ばれる理由となる自社の強みが見えてきます。

自社の強み(USP)の効果

自社の強み(USP)によってどのような効果があるのでしょうか?
マーケティングにおいて、顧客獲得のプロモーションなどの訴求ポイントが明確なため、お問合せの電話が鳴り響くようになります。
それだけではなく、そのほかの効果も見過ごすことができません。
御社の訴求ポイントが明確なため、会社に合わない余計な顧客は来なくなります。
例えば、アフターフォローをしっかりとしていることが訴求ポイントであるなら、安ければいいという顧客の数が減ります。いいものを長く使いたい方が集まってくる会社になるのです。
そのほか、自社の強み(USP)がわかっているため、スタッフは自信を持って、安心して働けます。営業も当然変わってくるでしょう。
このように自社の強み(USP)の効果をまとめてみました
①自社に最適な顧客が集まる
②自社がお客様に喜ばれる点が分かる
③スタッフが自信を持って安心して働ける
④スタッフが会社を自慢できるようになる
⑤業績アップに繋がる

まとめ

自社の強み(USP)の分析は最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か行うことでスムーズに進めることが出来るようになります。そして、自社の強みが分かることでより多くのメリットが生まれます。日常の中で大切にしている仕事への思いが会社の魅力として顧客に伝わります。マーケティングの自社の強み(USP)の分析によって、会社がより魅力的になり、顧客との信頼を得ることができるのです。

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