昨今のデジタル技術はとても早いスピードで常に進化しています。
スマートフォンやAI技術、IoTやメタバースに至るまで、日常生活に欠かせないものになってきています。ビジネスの観点からみても、最先端のデジタル技術を応用することでビジネスチャンスは多く、経営の観点からみても効率的になり経営をする上での課題であるコスト面を大幅に見直すことにも繋げることができます。
ビジネスの観点から、今もっとも注目されている最新技術を本記事では解説していきます。
DXとは？
DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略で、AIやIoT等のデジタル技術を用いて、ビジネスや日常生活のあらゆることを変化させることを意味します。
DXとITは一緒であると考えられてしまいますが、少々異なります。
ITとは、Information Technologyの略で、インターネットやPCなどのことを指します。
PCを用いたデジタルそのものであるITとは違い、DXは社会やビジネス構造自体をデジタル化し、変化させていくという考え方であるため、ITはDXへの手段ということになります。
最新テクノロジーとは？
デジタル技術は早いスピードで常に進化しており、様々なことに利用されています。
知らず知らずのうちに生活に溶け込んでしまった技術も多く存在します。そんな注目されているテクノロジーを5つご紹介します。
AI
AIとは、Artificial Intelligenceの略で、主に人工知能のことをいいます。
人工知能とは、人が行う知性等を人工的に行うものをいいます。
現在のAIの進歩としては、人間と同じようにできる汎用型AIにはまだ到達出来ておらず、一つのゲームにしたり、一つの動作に特化した特化型AIが基本的には開発されています。
AIはディープラーニングにより、AIの精度が上がり、様々な分野で活躍するようになりました。
主にAIが可能なこととしては、画像、音声認識、言語処理、ビックデータを基にした予測、ロボット等の機械の制御などが挙げられます。
AI導入メリットとしては、現場での人件費削減や、ヒューマンエラー防止などによる業務効率化などが可能となります。
最新テクノロジーの中でも常に注目を集めているジャンルなので、ビジネスとしても常に注目したい項目となります。
IoT
Iotとは、Internet of Thingsの略で、物と物を繋ぐインターネットのことをいいます。
以前はスマートフォンやパソコンでネットに繋ぐだけでしたが、デジタルが発達することで、スマートフォンと家電や自動車をインターネットで繋ぐ技術が発展しました。
IoTは繋ぐだけではなく、物の状態を把握することや、物を操作したりすることも可能です。
IoTは応用が効くテクノロジーで、様々なサービスに使用されています。
新しいビジネスモデルを考える際に、IoTとの掛け合わせで考えると次世代のサービスを作りあげることができます。
5G
5Gとは、第5世代移動通信型システムのことをいいます。
高速大容量、高信頼、低遅延通信、多数同時接続という特徴があり、現在の様々なサービスで使われています。
以前の4Gは、スマートフォンの普及により動画視聴などが一般的になってきた際に、スムーズな通信が可能になる4Gが普及しました。
5Gでは、以前の4Gに比べて通信速度が約20倍になり、同時接続では10倍、通信の遅延に関しては10分1まで変わりました。
5Gは様々なことに使用されており、IoTとの組み合わせで様々なサービスが生み出されています。
デジタルツイン
デジタルツインとは、収集した膨大なデータを基に、デジタル上で現実世界と双子のように再現する技術です。膨大なデータを基にしたデジタルツインは精度が高く、現実では簡単に出来ないような難しいシミュレ―ションも何度も試すことができ、工場などの生産ラインや、車などの作成などにも使用されています。
デジタルツインを使用するメリットとしては、デジタル上で何度もシミュレーションによる失敗が可能であり、現実世界ではコストが大きくかかってしまいますが、デジタル上なので低コストで何度も試すことができます。それにより、高品質な試作品を生み出すことにも繋げることができます。
工場等での製造ラインをデジタルツインを応用することで、危険の予知などをすることも可能となり、従業員をケガ等から守るなどの安全面での使用もされています。
デジタルツインの活用は、ビジネスとしての幅を広げる上で非常に有効だと考えられます。
応用の幅が広いため、日常生活からビジネスの場、公共事業などで利用が可能だと考えられます。現在あるビジネスやサービスに組み合わせる形での利用も、一つのビジネスモデルとして利用できそうです。
メタバース
メタバースとは、デジタル上に作られた仮想空間のことをいいます。
仮想空間で自身のアバターを用いて、遊びなどのコミュニケーションを行います。仮想空間上に自身を投影するような形となりますが、仮想空間上ではだれもがなりたい自分になることができます。
今注目されているメタバースですが、ビジネス利用も可能です。メタバースでミーティングを行ったり、商談を行うことも可能です。仮想空間でミーティングを行うことで対人によるストレスを軽減するといった考え方もあります。
今後メタバースはどんどん伸びていくサービスであると考えられています。それは、まだ発展途上であるという点と、技術の進歩次第では世界のあらゆる常識を大きく変える可能性のある技術であるということです。
ミーティングだけではない応用方法もあるので、今後の新規事業などでも利用できる可能性の高い注目のサービスです。
最新テクノロジーの応用例
テクノロジーは目覚ましい進歩を日々遂げています。以前はできなかったことができるようになっている現代では、テクノロジーを広く応用することで生活を向上させる流れが多くあります。
今回は、応用したテクノロジー例を4つご紹介します。
スマートシティ
スマートシティとは、最新テクノロジーを活用した持続可能な都市を意味します。
膨大なビッグデータや最新テクノロジーの活用により、街に使用されているあらゆる物をより便利にすることで、持続化可能な街づくりにしていきます。
持続化可能な都市では、インフラやエネルギー産業、交通状況などを最新テクノロジーを応用して、改善していくことが構想に入っています。
活用されるテクノロジーとして、IoT、AIなどが活用されます。
IoTは、物と物を繋ぐインターネットです。IoTの特徴を活かして、街のあらゆる物とインターネットを繋ぎます。それにより、交通状況や混雑状況、施設の詳細などの様々な情報を瞬時に獲得することができます。
AI、物の自動化などあらゆる面で使用される重要なテクノロジーです。膨大なデータを人の手ではなくAIが処理することで、最速で処理することが出来ます。それにより、街のあらゆるサービスが滞ることなく機能することができます。
自動運転
自動運転とは、人が運転をしないで車を操縦することができる技術です。
IoTやAIの技術を応用した高度なテクノロジーです。
自動運転にはレベルが存在しており、各レベルによってできることが異なります。
レベル1
運転支援が可能になるレベルです。自動ブレーキ、前の車と一定でついて走る、車線からはみ出さないなどになります。
レベル2
レベル1の組み合わせになります。
前の車につきながら、車線から出ないなどの組み合わせになります。
レベル3
条件付きの自動運転になります。
機械が運転を基本的に行いますが機械から要求されたりした場合、人間の手を必要とします。
レベル4
特定条件での完全な自動運転です。
地域限定などで、機械が完全に運転を行います。
レベル5
完全に自動運転を行います。
レベル5になって初めて完全に自動運転化されたといえます。
防災
防災と最新テクノロジーを組み合わせた例として、IoTを利用して災害情報を収集し、適切な避難場所等を指示することや、AIを用いて膨大な災害情報を適切に処理し、対応することなどが可能です。
災害の場合、人命がかかるため精度が高い必要があります。近年のテクノロジーの進歩により、災害という生活の重要課題にも対応できるようになってきました。
ロジスティクス4.0
ロジスティクス4.0とは、物流業界における人手不足や消費の多様化に対応するために、IoTやAIを使用し省人化を目指すイノベーションのことをいいます。
輸送での例として、ドローンを使用した配送や自動運転が完全に可能になれば人材不足を解消することができます。
倉庫内のピッキングなども、ロボットを利用して荷物を運ぶことで、作業の危険性の低下や業務の効率化が可能になります。
このように物流の世界では、テクノロジーの応用により効率的な業務が可能になってきています。
まとめ
最新テクノロジーの応用は、ビジネスにおいて大きなメリットがあります。AIを中心にIoTやデジタルツイン、メタバースなどは今後さらに進歩していくと考えられます。
日常生活にも当たり前に使われ始めている技術を組み合わせることで、新しいサービスを作り上げる事が可能になり、新たなビジネスチャンスやコスト削減に大きく貢献することが出来ます。
常に最新情報を更新して、どのような技術が注目されているのか常に知っておきましょう。