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クラウドファンディングとは?資金調達・マーケティングに加え広告効果も期待出来る!

クラウドファンディングとは、企業や個人が実現したいプロジェクトを不特定多数の人々に提案し、賛同された結果必要な資金を調達できる仕組みです。
最近は、クラウドファンディングのための専用サイトも複数あり、以前に比べるとグッと身近な存在になってきました。

今回は、クラウドファンディングを通して、資金調達だけでなく自社の情報発信や、消費者のニーズを知るマーケティングや広告効果も期待できることをご紹介します。

クラウドファンディングの歴史と仕組み

クラウドファンディングとは英語のCrowd「群衆」とFunding「資金調達」の造語です。
その歴史は古く自由の女神の作成や、日本の鎌倉時代に行われた奈良の東大寺の再建など、新聞や勧進帳などでプロジェクトを告知し賛同した多くの人々の寄付を集めてプロジェクトを成功させてきました。

近年の日本でクラウドファンディングのきっかけになった出来事は阪神淡路大震災と言われています。
現在のクラウドファンディングでの資金の集め方は、

1、プロジェクトの目的や分野毎に特化しているプラットフォームサイトを経由して、プロジェクトをのせる。
2、賛同してくれた不特定多数の人々から資金を調達する。

という方法が一般的です。

クラウドファンディングの種類

プロジェクトのために資金を集めたい人を起案者、資金提供する人を支援者・賛同者と呼んでいます。

その両者をマッチングするのがクラウドファンディングサイトです。

クラウドファンディングサイトは、資金提供方法によりいくつかの種類に分けることが出来ます。
身近でイメージしやすいものとして、寄付・購入型と融資型を説明します。

寄付、購入型 

個人や企業が実現したいプロジェクトを発起提案し、それに賛同した支援者が任意の金額を提供するものです。
・購入型の場合は、資金金額に応じた商品やサービスを支援者に購入のお礼という形で提供しています。
・寄付型は、そのお礼が無いことがほとんどです。

融資型

ソーシャルレンディングともよばれています。小口の資金を複数の支援者から集めて大きくし企業に投資します。資金を受け取った企業側は利子をつけて支援者に返済します。
 
これ以外にも株式投資型や不動産投資型などのクラウドファンディングがあります。

新商品のための資金集めなど企業として手軽に始められるのが、購入型のクラウドファンディングです。

購入型のクラウドファンディングは資金調達に関して事前に決めておくことがあります。
それは、希望金額が集められた時のみ資金を受け取れる「All or Nothing型」と希望金額が集まらなくても集まった資金を受けれる「All In型」とがあります。
ほとんどの場合は、後者の「All In型」です。

クラウドファンディングサイトには、それぞれに得意分野があります。

・医療福祉、動物保護、芸術やスポーツならば「 READYFOR(レディーフォー) 」

・飲食やものづくり、エンタメ系なば Makuake(マクアケ)

・ご当地や商店街、美容系、サブカルチャーならば「 CAMPFIRE(キャンプファイヤー) 」

といったかたちです。
自社とプロジェクト内容によって掲載を依頼するサイトを選ぶ必要があります。

クラウドファンディングを行う際の注意事項と期待出来る効果

クラウドファンディングサイトに載るには、事前に各サイトの審査を通過する必要があります。
審査のためのプロジェクトページは、自社で写真や動画、説明文など全て準備を行います。

無事、掲載後には支援者からの問合せ対応やフォロー、更に掲載していることを自らSNSやTwitterなどで告知して、決められた期間内で目標金額達成を目指します。

プロジェクトページの作成やサイト掲載後も自ら発信し続ける必要があるので、ある程度のwebに関する知識がある人を事前に確保できることがクラウドファンディングを利用する大前提になります。

そしてクラウドファンディングは、プロジェクトに賛同し「応援したい!」と感じた支援者が資金を提供してくれます。
そのため、資金が集まりやすいプロジェクトは、起案者の熱意が伝わってくるものになります。
その結果、そのプロジェクトを見た報道関係者が記事として取り上げてくれたり、支援者がSNSでフォローして代わりに宣伝してくれる相乗効果が発生することがあります。

また、購入型のクラウドファンディングで支援者にお礼品を複数用意する時に、どのお礼品が人気があるかという形で消費者のニーズを知ることが出来るマーケティング効果も期待出来ます。

総括

クラウドファンディングは、自社製品だけでなくサービスなども出品することも可能です。
製造業だけでなくサービス業やその他の分野でも利用できます。

資金調達だけでなく、自社の情報発信やマーケティングにも効果が期待できるクラウドファンディング、機会があれば活用されてみはいかがでしょうか。

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